先日、手術をした義弟を見舞ってきたのですが、最初、手術をするという話を聞いた時には、これ程大変な手術だとは感じられませんでした。
実際、義弟本人も嫁も手術前日まで深刻には捉えてなかったと思います。
そのせいで、家族に伝わってきた感覚も比較的楽観的なものだったのだと思います。
でも、その病が「腹膜偽粘液腫」という「100万人に一人」という、まだ原因も分かっていない病気だということと、手術に5~6時間かかる ということだけは聞いていました。
旦那が前日に行き、義弟夫婦から詳しい話を聞かされて、それを電話で知らされた時に、本当に驚きました。
手術の結果、「胆嚢」「脾臓」「大腸」を全摘出、「小腸」を1m切除、「胃」を2/3切除 となりました。
人工肛門です。
この病は、虫垂からゼリー状の水が腹膜の中にこぼれて、それがどんどん増殖していく。
このゼリー状のものが「腫瘍」らしいのですが、悪性、良性、中間 とあるらしいです。
「抗がん剤」の効かない「腫瘍」らしいです。
腹膜の中に広がっていくので、臓器の外側から張り付き、浸食していくらしい。
5年くらい前に、原因不明の腹膜炎になり手術をして、約1ヵ月ほど入院したのですが、その時には結局原因不明のままで終わってました。
実は、この時すでに「腹膜偽粘液腫」だったのですよね。
でもこの時の病院では、これを特定することが出来なかった。
日本でこの手術が出来るのは、今回執刀してくれた先生一人だけだと聞きました。
今回ドクターから 「あと2年早く来院してくれてたら、こんなに切り取ることなかったんだけどなぁ・・・」
と言われたそうです。
そんなこと言われたって、分からなかったんだもんしょうがないじゃない。
このドクターの元に行ったのだって、本当に偶然「本当は怖い家庭の医学」を見ていた義弟が、自分で気がついてドクターに診察希望を申し出たんだよ。
それでも、診察してもらって手術してもらって、本当に良かったです。
この病院のサイトに、症例が出ていたのですが、ゼリー状のものが増えに増えて臨月の三つ子がお腹に居るように膨らんでしまった女性の写真が掲載されていました。
彼女から切り取ったものは、15kg書いてありました。義弟は、5~6kgくらいのようでした。
手術前に、手術不可能な場所に張り付いている場合もあると言われ、その場合は取らずにそのままにする。
あまりにも広範囲にある場合は、半分取って、半年後にまた半分。となる可能性もある。
そんな話をされて、義弟夫婦はかなり凹んでいました。
そりゃそうだと思います。でも、術後、執刀医は「100%取れたよ」と言ってくれて、他のドクターは「99.9%」と言ったそうです。
どっちにしても、ほぼ取れたと思って良いのじゃないか?と思ってます。
あとは、病理検査にだしてる細胞が「悪」か「良」です。
義弟は、結婚が遅かったので子供が小さいんです。
中三、小五、小三 とこれから、お金がかかります。
まだまだ、頑張ってもらわねば。
でも、今回本当に偶然に病気が判明し、手術も成功したってことは、義弟にはまだまだ「寿命」があるということ。この世でやらなければいけないことが山盛り残っていることだと思います。
きっと、元気に復活することを信じています。
今回、色々と思うことろがありました。
それはまた後日。
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