柴田よしき著
『フォー・ディア・ライフ』 1998年単行本
『フォー・ユア・プレジャー』 2000年単行本
『シーセッド・ヒーセッド』 2005年単行本
と、かなり前に刊行された本なので、読んでる方はイッパイいるでしょうね。
私の場合、文庫本しか買わないので、出遅れ、今頃?って本は当然のことです。
にしても、1巻目は 2001年に文庫化されているようなので、かなり出遅れてますね。
なんたって、「柴田よしき」さんを今年になってから知ったのだから、しゃーないやね。
もっと早くに知っていたかったわぁ~と思うけど、今更だし。
本屋さんで、私の目に止まらなかったんだから、どうしようもないわ。
面白くて、一気に読んでいて履歴書書き忘れた本が、これです。
既に文庫化されて時間が経っていることで良いことは、一度に全巻手に入るってことですね。
シリーズ物で、文庫化されるのを待っているシリーズがいつくもあって、ジリジリします。
主人公は、元警察官で現無認可保育園の園長をしていて、保育園の赤字の埋め合わせのために裏の仕事というか、副業として私立探偵をやっている 花咲慎一郎
保育園の場所が、新宿歌舞伎町ということで、自然、水商売の母子家庭が多く、複雑な環境の子供達が預けられている。
とある探偵事務所の下請け仕事を主にやっているんだけど、この仕事がいつも正規の調査員にはやらせられないような、ヤバい内容ばっか。
わずかばかりの収入のために、命をかけることになることもしばしば。
新宿で悪魔と恐れられる、その筋の人に気に入られてるんだか、カモにされてるんだか、4000万円の金を自分の生命保険担保に借りるはめになる。
とにかく、このハナちゃんが可愛い。というか、魅力的ですな。
全然、ダサいんだけど、なんか惹かれる。
元警察官のくせに、ヤバい仕事を引き受けちゃうくらいだから、妙に正義感面して綺麗事を言うわけじゃないんだけど、基本は善人だから、結局とことん悪くなれないし、金も儲からない。
サイドキャラクターもイイ感じで、もっともっと読んでいたくなる。
もう、このシリーズは書かないのかな?
他のシリーズに登場したキャラも出ているので、もう1回読んだ本を確認してみようと思うんだ。
柴田さんの作品は、人情味があってほのぼのする作品が多いのよね。
かと思えば、全く違うのもあるんだけど。
そこが素晴らしいよね。
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