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「ひとりごと:心の思うままに日記」 

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八日目の蝉

角田光代著

映画になりましたよね。
実は、映画のスポットCMの言葉に惹かれて、文庫を読んでみようと思ったのです。

面白かったです。
一気読み!1日で読み終わってしまった。
面白いというか・・・何と表現したら良いのか分からないんだけど・・・
やっぱり面白いになるのかな。

読んでる間も、読後も心にある感情は せつない なんですけどね。
誘拐した子供と犯人の逃亡生活の話なんだけど、誘拐犯であるのに 母 である希和子を悪人と決めつけて読むことが出来ず、感情移入してしまう。
でも、普通に考えれば本当の母から子供を奪った、憎き女なんだよね。
自分も母親であるから、家で寝ていたはずの娘が、ある日突然消えてしまったら・・・
想像しただけで泣きそうになる。

文庫のあとがきに書かれていたことも、面白かったな。
育児は快楽である。
自分が子育てしてる頃の気持ちを思いだしてみた。
確かに快楽だと思った。
その時には、イッパイイッパイで、病気にならないか怪我しないか、なんて心配事の方が多かった気がするけど、今となってみたら、あの楽しかった時期・・・と思えるもんね。
あとがきは男性が書いてるんだけど、この小説には男が出てこない。
子供を産むとか誘拐とかだから、出てくることは出てくるんだけど、思いっきり影が薄いし、情けないし、くだらない。

私的には、ちょっと毛色の変わった本を読みました。

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母になる冬の死

やっと出た 24巻 !
『母になる冬の死』 イブ&ローク シリーズ J・D・ロブ著

もぉ~続きが読みたくて、読みたくて何度も本屋さんに足を運び、全然関係ない本を何冊も購入してしまいましたよ。
お陰様というか、何と言うか、新しい作家さんに出会ってしまって、また本棚が凄いことになってしまいつつあるのよね。

宇宙一の金持ちハンサム男ロークとそのロークを夫に持つニューヨーク市警の警部補イブのお話。
大好きなんだ、この話。
登場人物全員に親近感を持っちゃってるから、誰がメインの話になっていても面白い。
今回は、イブの親友メイヴィスがいよいよ出産をして母となる巻き。
その前に、殺人事件と失踪事件が起こって、大忙しのイブ&ロークなのは毎回のお約束。
この二人の掛け合いが実に洒落てて楽しいんだな。
通勤の車中で読んでて困るのが、つい吹き出しそうになるのと、ニヤニヤ顔になってしまうのと、泣きそうになってしまうこと。
これは、コミックの 『スラムダンク』 を読んでいる時と同じ現象。

お休みだった今日、一気に読み終わってしまった。
25巻はいつ出るんだろか・・・

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観覧車

また、新しい作家さんと出会ってしまいました。

柴田よしき さん

最初に読んだのは 「ゆび」 というホラーでした。
そんなに、おどろおどろしくなく、凄い面白かったんですよね。
で、例のごとく本屋さんに直行し、別の作品をゲット。

「観覧車」「回転木馬」

連作ですが、「回転木馬」から読んだとしても、十分に面白いと思います。
でもやっぱり、「観覧車」から読んだ方が時系列がハッキリして、より面白いと思います。
この2冊は、「ゆび」とは全く違うジャンルで、恋愛ミステリーと帯に書いてあったような気がしたなぁ。

「ゆび」を読んだ時には、男性作家と疑わずに読んでいたのですが、「観覧車」を読み始めて、アレ?
っと、妙に女性っぽい作風だなぁ~
女性の心理がよく書けてるなぁ~
どうやら、女性作家さんのようです。

作品もかなりの数が出版されているようで、うわぁ~また、多作の人を引き当ててしまった・・・
と嬉しい悲鳴です。

「回転木馬」「観覧車」は、京都の女性私立探偵が主人公。
この主人公 唯 は、元々は探偵じゃなかったんですよね。結婚した夫が私立探偵だった。
結婚して、5年目に仕事に行くと出たまま失踪してしまう。
突然の失踪に、理解も納得も出来ない唯は、夫が帰ってきた時に事務所が無くなっていたら、帰る場所が無くなると思い、自分が探偵となることで存続する道を選んだ。
唯が依頼された仕事の話と、自分が夫を探す話が進行していく物語。
失踪から12年、夫を探し待ち続ける唯。

ミステリーなんだけど、実に切ない。
この主人公、唯をはじめ、夫である貴之、貴之の後輩で唯の友人でもある刑事の風太、同業者で後に友人となる川崎多美子 などなど、登場人物が凄く魅力的なんですよね。
当たり前のことなんだけど、小説って登場人物にどれだけ感情移入することが出来るかで、面白いか面白くないかが決まるって、つくづく思います。

素人の私が、過去にチョロっと書き物が出来たのは、登場人物に最初っから感情移入して読んでくれる人ばっかりだから、書けただけなのよね。
登場人物のキャラは最初っから出来てるからね。
そのキャラに対する思いが揺らいでしまったから、もう書くことが出来ない。

柴田さんって、様々なジャンルの作品を書いてるようなんで、何を選ぶか迷うところだなぁ~
楽しみではあるけどね。


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三股かけ

三冊の本を読んでいましたが、1冊読み終わりました。

「奏者水滸伝 四人、海を渡る」 今野 敏 著

奏者水滸伝シリーズ全7作中、5作目の文庫です。
ジャズのカルテットバンドが主人公のお話。
アルトサックス、ピアニスト、ドラマー、ベーシスト の四人構成。
それぞれが、「羅漢」として超能力を持ち、そのパワーでセッションをし事件を解決していく。
元々は、1980年代にノベルスで刊行された作品を文庫化して今、読んでいるので時代が少々ズレてる感はありますが、それは出てくる小物や環境設定だけで、お話の本筋には何も関係がないですね。
不思議なのは、本ですから音は聞こえないのに、読んでいると音が聞こえているような錯覚に陥るのですよ。
そこは、妄想世界で私の頭の中には、ケリーバンドのステージと音が鳴り響いているのです。
登場人物のキャラは、ケリーバンドの誰とも似てませんが、ステージを描写している時の文字から何を妄想しても、読み手の勝手で、ワクワクしながら読めます。
そして、格闘シーンになると、イメージされてる人物像はステージに居る人達なんだけど、ケリーバンドとは無関係になるんですよね。

これを読みながら、別のお話も読んでいました。

「切札」「戦場」 トランプ・フォース シリーズ 今野 敏 著

商社マンが対テロ組織に入って、戦うというお話。
こういうのは、今野さん得意分野の一つですよね。
まだ、続きそうですね。

で、さらに

「月光に消えたまぼろし」 ムーン・シリーズ 7作目 レベッカ・ヨーク 著

これは、ウェアウルフのお話。狼男のお話ですね。
かなりエロい描写の多いシリーズですが、別にそこ目的じゃないですよ。
だけど、狼男ってのはセクシーと世界的に相場が決まっているようですな。
このシリーズの面白いとことは、狼男が満月を見ると変身してしまうのではなく、古代から一族に伝わっている呪文を唱えることによって、好きな時に変身出来るという設定。
そして、なぜこのマーシャル一族だけが変身するのか。
遺伝子に本来ならあるはずのない、染色体があるから。
とか、マーシャル一族は、一頭のボスを中心に「生涯の伴侶」との間に子供を授かっても、女の子は全て死産、男の子だけが生き残り、遺伝子を受け継いでいく。
その男の子達が性的に成人に達した時、ボスである父親から呪文と変身の仕方を習うが、最初の変身の途中で死んでしまう子も多い。
上手く変身出来た後は、非常に強い縄張り意識のために、同じ家の中で生活すうることが不可能となり、親子兄弟は全てバラバラに生きる。
とか、今まで読んだ、狼男伝説的な話ではなく、なんかホントにウェアウルフは居るんじゃないか?
なんて思ってしまうような設定が面白いのですよ。
だけど、そこに作者の強い表現意欲らしいパラレルワールドも出現してきて、グチャグチャの話になってます。
でも、面白いんだなぁ~

この「ムーン・シリーズ」は、読み直し途中のものです。
この本を読み終わっちゃうと、次に何読もうかなぁ?と思っていたら、勇太が今朝
「NARUTO の今出てるところまで、全部揃ったよ」
と言ったので、コミックNARUTO52巻 手をつけようかと思ってます。

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遠い国のアリス

ご贔屓さんの新文庫です。

「遠い国のアリス」 今野 敏 著

警察小説とか武道小説とかが多い彼の中では、珍しい作品なのかも。
でも、SF物も書いてるから、それほど以外でもなかったけどね。
面白かったですわ。
平行宇宙、パラレルワールドへ横滑りした 有栖(アリス)がヒロイン。
こういう話も好きだわぁ~ 

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