三冊の本を読んでいましたが、1冊読み終わりました。
「奏者水滸伝 四人、海を渡る」 今野 敏 著
奏者水滸伝シリーズ全7作中、5作目の文庫です。
ジャズのカルテットバンドが主人公のお話。
アルトサックス、ピアニスト、ドラマー、ベーシスト の四人構成。
それぞれが、「羅漢」として超能力を持ち、そのパワーでセッションをし事件を解決していく。
元々は、1980年代にノベルスで刊行された作品を文庫化して今、読んでいるので時代が少々ズレてる感はありますが、それは出てくる小物や環境設定だけで、お話の本筋には何も関係がないですね。
不思議なのは、本ですから音は聞こえないのに、読んでいると音が聞こえているような錯覚に陥るのですよ。
そこは、妄想世界で私の頭の中には、ケリーバンドのステージと音が鳴り響いているのです。
登場人物のキャラは、ケリーバンドの誰とも似てませんが、ステージを描写している時の文字から何を妄想しても、読み手の勝手で、ワクワクしながら読めます。
そして、格闘シーンになると、イメージされてる人物像はステージに居る人達なんだけど、ケリーバンドとは無関係になるんですよね。
これを読みながら、別のお話も読んでいました。
「切札」「戦場」 トランプ・フォース シリーズ 今野 敏 著
商社マンが対テロ組織に入って、戦うというお話。
こういうのは、今野さん得意分野の一つですよね。
まだ、続きそうですね。
で、さらに
「月光に消えたまぼろし」 ムーン・シリーズ 7作目 レベッカ・ヨーク 著
これは、ウェアウルフのお話。狼男のお話ですね。
かなりエロい描写の多いシリーズですが、別にそこ目的じゃないですよ。
だけど、狼男ってのはセクシーと世界的に相場が決まっているようですな。
このシリーズの面白いとことは、狼男が満月を見ると変身してしまうのではなく、古代から一族に伝わっている呪文を唱えることによって、好きな時に変身出来るという設定。
そして、なぜこのマーシャル一族だけが変身するのか。
遺伝子に本来ならあるはずのない、染色体があるから。
とか、マーシャル一族は、一頭のボスを中心に「生涯の伴侶」との間に子供を授かっても、女の子は全て死産、男の子だけが生き残り、遺伝子を受け継いでいく。
その男の子達が性的に成人に達した時、ボスである父親から呪文と変身の仕方を習うが、最初の変身の途中で死んでしまう子も多い。
上手く変身出来た後は、非常に強い縄張り意識のために、同じ家の中で生活すうることが不可能となり、親子兄弟は全てバラバラに生きる。
とか、今まで読んだ、狼男伝説的な話ではなく、なんかホントにウェアウルフは居るんじゃないか?
なんて思ってしまうような設定が面白いのですよ。
だけど、そこに作者の強い表現意欲らしいパラレルワールドも出現してきて、グチャグチャの話になってます。
でも、面白いんだなぁ~
この「ムーン・シリーズ」は、読み直し途中のものです。
この本を読み終わっちゃうと、次に何読もうかなぁ?と思っていたら、勇太が今朝
「NARUTO の今出てるところまで、全部揃ったよ」
と言ったので、コミックNARUTO52巻 手をつけようかと思ってます。
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